アトピーとアレルギーには注意
成人の場合とは少し性質が異なりますが、乳児でもアトピーやアレルギーによって湿疹が起きます。
乳児の湿疹の特徴は、まず湿疹ができる部位が上から下へと徐々に下降していくというものです。
最初は頭部から始まりますが、次に顔面、さらに首へと下りていきます。
最も顕著に湿疹の症状が見られるのは生後5ヶ月〜6ヶ月の間で、この時期を過ぎれば症状は徐々に改善していきます。
生後5ヶ月〜6ヶ月にピークに達するといわれる乳児の湿疹ですが、その原因はホルモンの影響にあるといわれています。
簡単にいえば、お腹の中にいたときにお母さんからもらったホルモンの影響が残っており、その影響によって皮膚の脂肪分が多くなっているのが、生後間もない頃ということになります。
皮膚に脂肪分があるのは普通のことですが、その量が多過ぎると炎症が起きやすく、湿疹も起きやすくなるのです。
このようなわけで乳児の湿疹の大きな原因は、母親からもらったホルモンということになります。
では、アトピーやアレルギーによる乳児の湿疹はどうやって改善したらいいでしょうか?
一つは、多すぎる脂肪分を洗って落としてあげることです。
洗う時は強い刺激を与えてはいけませんが、適度に乳児用の石鹸を使いながら優しく洗い落とすようにしてください。
皮膚にかさぶたができる場合がありますが、このかさぶたは無理に引っ掻くことがないように注意してください。
無理にとってしまうとますます炎症をひどくさせてしまう可能性があります。
かゆみがひどいと引っ掻いてしまうこともありますが、その場合はステロイド軟こうなどを処方してもらい、かゆみが収まるようにしてください。
乳児の湿疹は時間の経過で自然に治っていくものではありますが、その途中で細菌感染する可能性もあります。
細菌感染すると湿疹の上昇がさらに悪化するなどして厄介なので、そうならないうちに早めの対処で医療機関を受診しましょう。
なお、セルフケアでスキンケアをしたり保湿剤を使うことについては、途中でやめるのではなく継続することが大切です。